工房の技:木組み「あり組み」

府中家具は広島県福山市の隣の府中市の名産品です。 その中でも、タンスの生産は江戸時代から作られている、まさしく伝統産業です。

府中家具といえば「タンス」

広島県府中市は江戸時代の頃より、タンスの製造が行われてきました。戦後は、「婚礼家具セット」の分野を開拓し、日本中で府中家具が知られるようになりました。

「タンス」といえば、箱組み

115912426_o4 タンスは家具の中でも、収納という部類になります。収納の中でも、タンスは衣類を大量に納めるということで、たいへん重量のかかるものになります。そして、引き出しはその名の通り開けたり閉めたりして動きがあります。そのため、しっかりした作りが求められます。また、夏場には湿度が高まりやすい構造であるため、吸放湿性を求められます。このような理由から、引き出しの箱組みにはしっかりした組み方が求められ、さらには吸放湿性能が高い素材、桐材が採用さえることが多いのです。

高い密閉性を保つための技法「あり組み」

_DSC9399_403305 箱組みの中でも、「あり組み」という技法が、ネジを使わないで強固で高い耐久性を誇るものとしてあります。あり組みの名前の由来は、形が「蟻」の頭のようなところから来ています。その強度は他の木組みに比べても高いとされています。ネジで組み上げるものは加工は簡単ですが、ネジが緩むこともありますし、ネジ自体が錆びるなどして形が変形することもあり、耐久性が高いとはいえません。

あり組みの作り方

強度もあり、高い機密性を生み出すあり組みですが、その作り方について説明をしたいと思います。

(1)あり切り(削り出し)

あり組みを削る
あり組みを削った後
板の木組みをする側面を、機械で台形の形に削っていきます。精度を求められる工程であり組みを行う際の密着性はここで規定されると言っても過言ではありません。だから、細心の注意で調整を行います。 削る際はオス側、メス側で1対になるようにします。

(2)接着、組み立て

あり組みの組み立て
あり組みの組み立て
ネジなどで固定しないため、削ったものを組み合わせて接着剤で固定します。その後、木槌で叩いて接着強度を高めます。これにより、相当な力が加わらない限り外れないような強度が得られるようになります。

(3)やすりがけ・微調整

やすりがけ
棚に入れて微調整
箱組みした引き出しが、それが収まる空間にスムースに、かつ高い密閉性を維持しながらはまるように、やすりがけを行います。ミクロン単位でやすりがけを行い、引き出しを棚に納めて、違和感を感じれば何度か行い完成させます。この工程は特に人間の感覚だけが頼りになります。

(4)ひたすら、やすりがけを繰り返します

引き出しに入れては微妙な抵抗を見つけます。そしてまたやすりをかけます。それを何度も何度も繰り返し、納得が行けば一段が完成。ほかの引き出しを組み立てます。あの引き出しの出し入れの気持ち良さは、この工程を軽んじないところからきているのです。

一生もの家具工房 やかた

yakatabanner_ichimai 当店の工房、一生もの家具工房 やかたではこのような箱組みを行なった収納を数多く制作しています。府中家具の伝統を大切にしながら、お客様のご希望を上回る品質を提供できるように努力しています。

タンスで培ったあり組をほどこした食器棚・チェスト

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2017-06-07 | Posted in 新着情報Comments Closed 

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