ご位牌を納品いたしました

福山藩藩主二代目城主 水野勝俊公 ご正室の位牌製作について、福山市の妙政寺よりご依頼いただきました。 

正室 於若さまのご遺骨は一度東京都に埋葬されて以降、関東大震災にて一時的に所在不明に。2016年に改めて東京都で発見されたのち、妙政寺へと改葬され、水野勝俊公とは約400年ぶりの再会となりました。

(写真:妙政寺 水野勝俊公御廟所)

ご依頼から1年半かけて製作を行い、この度晴れて納品させていただきました。正式な公開日は2020年10月11日を予定されているそうです。

 

細やかな手仕事

必要となったパーツは50組以上。どれも細かな造形を施されています。一つ一つを組み合わせることでご位牌を作り上げます。

「地元の家具工房に依頼がしたい」とのことでしたので、当社で最適なヒノキ材を集め地元の彫師に依頼。細やかなパーツを組み合わせた見事な造りとなり、別企業にて金粉仕上げ後に納品いたしました。

一つ一つの模様は柔らかなデザインが組み合わさり、職人の技が随所に感じられます。

下地処理から、金粉仕上げ

全てのパーツに金粉仕上げをしていく前に、まずは下処理を十分に行います。

下処理も大きく4段に分かれており、「ヤニ止め – 下地 – 中塗 – 箔下」を行うことにより、金粉の定着をよくします。

ヤニ止め工程
下地工程
中塗工程
箔下工程

箔下の工程を終えたパーツは、艶やかに黒く輝いています。

組み上げ前​

組み上げる前に、金粉仕上げを施しました。美しい金や青の塗装が見事です。

塗装により、細部まで美しさが際立っています。

札板への字入れ

ご正室の戒名が厳かに彫入れられています。

寛文2年は西暦で1662年。今から350年も前に向けたご位牌の作成には、長い年月を超えた敬意を感じます。

完成したご位牌​

全ての工程を終えて組みあがったご位牌。

細やかな仕事を感じる、見事な出来上がりとなりました。

大変名誉な製作を依頼いただき、大変ありがとうございました

妙政寺では2020年10月11日に当山大改修落慶法要にてお披露目になる予定です。